死ぬこと以外かすり傷(箕輪厚介)

名前とタイトルを「西野亮廣エンタメ研究所」で見た覚えがあって、手に取りました。

そして、基本的にじっくり読み派の私には珍しく、ものすごい勢いと速さで読みました。

激流にのって滝を真っ逆さまに下るみたいに、中身がスピード感に満ちていて。

「確かに、『死ぬこと以外かすり傷』だ」と、読み終えて茫然としてしまったほど。

とにかく、誰よりも圧倒的に動け。狂え。走り抜けろ。

若者に向けたメッセージがほとばしり、その先の世界は、今見えているのとはまったく違う刺激と感動に満ちあふれているのだろうと想像できます。

私が10代が20代でこれを読んでいたなら、違う人生を歩んでいたかもしれない。

なので、これからを作る世代にこそ、薦めたい本です。

ただ、以前の私なら、ただ勢いに圧倒されるだけで、終わっていたと思います。

感想を記すことすら、たぶんできなかった。

けれど今は、自分でも気がつかないうちに、言葉の強さやスピードにふり回されずに、中身を読めるようになっていました。

たとえば、「とにかく行動!」って、それこそさまざまなジャンルの本で、いろんな言葉で語られていますよね。

その表現の多彩さと、語られる圧倒的な量を知ったことで、自身の受け取り幅が広がっているのを感じました。

情報として、行動のきっかけとしてだけでなく、読書そのものの奥行きも、改めて楽しめた1冊です。

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