【note詩】うたたね

鼻先が湯に触れて
目が覚めた。

おふろで
眠っていたらしい。

うたたねは
溶けるように夢を誘う。

ひなたに置いた
アイスクリームみたいに

影も形も
なくなりそうだ。

私の形を
保たねばならぬと

いそいそと
ふとんに潜った。

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