草いきれ

雨が降るでもなく、空は明るい水色なのに、やたらと湿り気の多い朝だった。むわりとした空気が、体を覆ってゆく。暑い、というには爽やかさが足りな...

【詩】秋のこどもたち

ごつごつした入道雲が空に溶けはじめました みどりいろの栗のいがはまだ心もとなく細く つるりとした柿の実は青くかたい皮に包まれて...

エピソード10

雨の日に、告白するって決めていた。雨が降っていたら、涙が流れても、きっとあなたに気づかれないから。傘をさしてしまえば、ぐしゃぐしゃの顔も、...