【詩】夏の空色
燃えつきてしまいそうなある八月の昼下がり 帽子を深くかぶってうつむいて歩いた 道路に落ちる私の影をいろんな影が通りすぎてゆく ...
燃えつきてしまいそうなある八月の昼下がり 帽子を深くかぶってうつむいて歩いた 道路に落ちる私の影をいろんな影が通りすぎてゆく ...
この空を はじめて夕焼け と呼んだのは誰なのだろう この空に いちばんにあう名前をつけてくれた誰かの 心のうつくしさにわたしは...
むせるような土の匂い生まれたての みどり 冬を溶かしてゆくやわらかなお日さま どこもかしこもあんなに春だったのに いつの...
おふとんに溶けるようにふくふくと垂れていた頬はしゅ、と引き締まり 時計の針よりも活発に回転していた小さなからだはわずかに寝返りをうつ...
かなしみでなにひとつ喉を通らないのは たぷり、とたゆたう涙がからだいっぱいにあふれているのかもしれない ひとつ残らず涙を流して...
三階の窓は私の日常よりも高い場所にある。 いつも見上げる裏山の頂を高みから見下ろす。 空を泳ぐつばめたちがちょうちょのようにつ...
春の嵐が吹き荒れて 破れかけの網戸をばりばりと剥がしていった 全部ちぎれて飛んでしまえば いつだってまっさらに新しくなれ...
ぱたぱたと雨の落ちる朝 たんぽぽはふわふわの綿毛を ぴしりとたたんで濡れている 散りそうなほどか細いのに いつもよ...
桜のあとの、雨が好き。 花びらがすっかり散って、生まれたての緑の葉っぱが、 ほたほたと落ちてくる雨のしずくを光らせて、 ...
おひさまを混ぜっかえした 土のにおいのする田んぼ おひさまふかふかの土をありがとう きっとお米の子どももあったかいよね ...