
【note詩】傍観者
あなたが飛び立った その後の物語を私は知らない 終わりなのか始まりなのか 続いてゆく途中なのか あなたのかけらを胸...
あなたが飛び立った その後の物語を私は知らない 終わりなのか始まりなのか 続いてゆく途中なのか あなたのかけらを胸...
指先が触れるだけで 体温が伝わるような言葉を そっと置いておく
あなたの言葉をわたしにください ひとかけらでいいのです こころの中でしあわせが ぷわんとふくらみます
風が ふいに表情を変えた ひやりと 私を撫でてゆく もうすぐ春の雨が降る
散ってしまえば花は 花でなく ただのひとひらになる 花びらたち、と私が呼ぶものは 昔に置いてきたちいさな感情に 息...
すっかりと夜が明け明るくなった朝の空に 控えめに浮かぶ白い三日月のように あなたの世界の片隅にそっと存在することを どう...
誰も知らないわたしだけの この星を包む海があります かたちのないわたしの自由
くっつきそうなまぶたを堪えて 夜の匂いを追いかけている 今日は まだ終わらないんだ もうすこしだけ今日でいたいんだ ...
フライパンに溶けたバターがしゅわんと泡立ち 届かない気持ちは泡と消えるのか焦げつくのかと わたしは今日も息を吐くしかできなくて...
目を閉じると光が見えます 絶望の向こう岸です 暗闇のとなりです すぐ そこにいます