【詩】あたたかいお茶と
言われてもいない言葉があたまのなかでぐるぐると響いている ひとり 勝手に落ち込んでしまうさびしい夜も わたしのことを嫌いになり...
言われてもいない言葉があたまのなかでぐるぐると響いている ひとり 勝手に落ち込んでしまうさびしい夜も わたしのことを嫌いになり...
物語には手ざわりがある さらさらと肌をながれてゆくもの ごつ、と重くのしかかるもの ころころと弾んでまわるもの わ...
夜明けの雨のちいさな雫を つゆくさが抱いていた わたしの内のちいさな光は 今もここにあるのです
あなたを送り出そうと決めました わたしがどうであれ あなたのゆく道のりは変わらない わたしはわたしのために あなた...
積ん読を数える秋の真夜中に 星屑のような言葉たちを知る
もしも わたしが水だったなら さまざまに形を変えいつも どんなときもあなたとともにいて あなたの生きる糧となりなくてはならぬも...
大人だったころの話をしようか。 ひとは老いると子どもに近づくのだという。 背中がまあるくちいさくなったばあちゃんは 子ど...
夏の終わりの匂いがした 秋のはじまり でなく夏の終わりの匂いだった 季節はゆるやかに連なり終わりは次のはじまりのはずなのに ...
水鳥が、飛び立つ。 波紋が、広がる。 翼は、空の高みへ。 足跡は、水の彼方に。 遠くなる水鳥の背を、 見送っ...
見上げることさえ拒むような ぎらぎら揺らめく真夏の空に 柔らかなうろこ雲が ひとつ 熱帯魚みたいに浮かんでいました ...