【note詩】ご清算お願いします

蝉の声が 炭酸みたいに
しゅわしゅわ響いて
静かになった。

弾ける泡のように
ふいと消えて

気がついたら
夏が終わるんだ。

グラスに残るのは
ぬるくなった炭酸水と
行き場をなくした恋だけだ。

どっちも甘ったるくて
秋に持ち越せたもんじゃない。

飲み干して終わりにしよう。

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