【詩】溶けたかなしみ

かなしみで
なにひとつ
喉を通らないのは

たぷり、とたゆたう涙が
からだいっぱいに
あふれているのかもしれない

ひとつ残らず
涙を流してしまえば
また生きられるのかもしれない

かなしみは
しんしんと降る雪のように
積もっては溶けてゆくけれど

溶けたかなしみの
行き先が まだ
見つからないままだ

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