【詩】あんなに春だったのに

むせるような土の匂い
生まれたての みどり

冬を溶かしてゆく
やわらかなお日さま

どこもかしこも
あんなに春だったのに

いつのまにか花は落ち
濃く伸びた 夏草

ぎらりぎらりと
わたしを溶かす太陽

そこかしこに
夏しか いない

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