【詩】昼寝のあと

昼寝から覚めたら
体がすっかり乾いていた

からっぽの体の内側で
からからと本能が鳴っている

ぐびりと水を流し込む
喉がせわしなく上下する

からっぽの体が
音を立てて水を吸ってゆく

内側のみずみずしさが
いちばん外側の皮膚に届いて

ようやく しゃきりと
昼寝から覚めた

白かった太陽が
オレンジ色に傾いている

もうすぐ日が暮れる

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