壁に描いた線路

前にも書きましたが、しばらく目を離した隙に、次男が壁に描いた落書き。

「線路だよ!」と、得意げに笑う次男を、叱る気にはなれず(笑)。

「…すごいね、上手に描けたね! 今度は、紙に描いてほしいなあー」

苦笑いしてしまった、私でしたが。

実家の父が遊びに来たとき、この壁を見て、

「子育てに関しては、お前の方がおおらかだなあ。すごいな」

そう、つぶやいていました。

認めてもらえた

その言葉を聞いたとき、何だか、胸がいっぱいになりました。

父は、いつも厳しくて、子どもにはそうあらねばならないというように、しっかりと躾をし、大きな声で叱る人でした。

大人になってからも、私にとって、父はそのままの父で。

我が子が何かやらかすたびに、自分が責められているような気がして、しかたありませんでした。

自分が嫌だったことは、我が子にはしないでおこうと思っていたので、親世代から見れば、私はずいぶんとゆるい子育てをしていると思います。

だから、「親のようにちゃんとできない」という、引け目を感じていたのかもしれません。

…でも、それでいい。

私は私で、いいんだ。

父の一言で、そう思うことができました。

ありがとう、お父さん。

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