鴨とわたし

川べりを歩いていると、
向かいの空から、さあっ、と鴨が飛んできた。

ぱしゃん。
勢いよく水を弾かせているのに、
とても静かに、しなやかに、着水する。

そのまま、すい、と泳ぎはじめた。
オリンピック選手もかくやと思われるような、美しい動きの瞬間を見た。

わたしは、飛べもしないし、泳げもしないけど。
美しく歩いてゆこうじゃないかと、背筋をぴん、と伸ばしたのだった。

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