清家順子 さんへ

順子さんの投稿を、ずうっと読んでいたら。
いつの間にか、絵本の中をお散歩している気分になりました。
絵本と同じ、五感で気持ちが伝わってくるのです。

順子さんの文章は、まるで豊かな森でした。
大きな木々に、小さな木の実が鈴なりの。

順子さんが絵本を紹介してくださっている投稿は、どれも、
「よかったら、どうぞ」
と、そっと恵みをおいてゆく、やさしい文章なんです。

紹介されている絵本の空気が、順子さんの文章を通って、こちらまで伝わってきます。

わくわくと、心弾ませたり。しんみりと、想いを馳せたり。
じっくりと、考えを深めたり。ほんわかと、癒やされたり。
絵本を通して、いろんな気持ちの彩りが見えます。

森をゆったりとお散歩して、
そばの木の実を、ひとつもいで、
口の中で転がしながら、たくさんの匂いや味を楽しむみたいな。

順子さんの投稿を読むのは、豊かな愛を受けとる、幸せなひとときでした。

絵本のお話しに、ご自身のエピソードを添えてくださるのも、大好きなんです。
四季折々の実りや、空の色。
暮らしの行事ごと、嬉しかったこと、うっかりしたこと。

順子さんの日々を、自然に、素朴に描いてゆく文章は、
もうすでに、それ自体が、絵本の一部のようです。
とってもとっても、あたたかい。

絵本を通して心が癒やされた、という順子さんが、
絵本という存在を通して、語りかけてくださることで、
順子さんのやさしさが、ますます輝く文章になるのだなあと思います。

その愛を、読む人がまっすぐに受けとることができるのが、順子さんの文章の魅力です。

中川希美より

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