【詩】物語

物語には
手ざわりがある

さらさらと肌を
ながれてゆくもの

ごつ、と重く
のしかかるもの

ころころと
弾んでまわるもの

わたしが
書きたいのは

秋の稲穂を
なでてゆく

風のような
物語だ

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