【詩】山の向こうに

空一面に、ひつじ雲。

あっちの山から、
こっちの山まで。

神さまが
橋を架けたようだ。

山の向こうに、何がある。
橋を渡って、何を見る。

雲の隙間から
太陽があらわれた。

ああ、
橋が、溶ける。

山の向こうに、何がある。
橋を渡って、見るがいい。

神さまの気まぐれで
雲が空に溶けるまえに、

まだ知らぬ景色を
見ようじゃないか。

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