私が、本を読むとき。
まず、表紙を見て、帯を読みます。

次に、帯をそっと外してみる。
本には、ジャケ買いならぬ帯買いが存在するくらい、
帯のあるなしで、雰囲気ががらりと変わるのです。

さて、帯を戻して。
本をくるりと返して、裏表紙も見ます。
あらすじが書いてあったら、もちろん読む。

今度は、カバーをそうっと外します。
漫画に多いんだけど、中にイラストや言葉が隠れていることがあるから、いつもわくわくしている。
ていうか、決まりきった文庫のカバーでも、いったんは中を見る。
カバーとは違った手触りが、恥ずかしそうに顔を出す。
…実にいい。
映画化されたとか、季節が変わったとか、
ときどき二重カバーになっているタイミングもあって、当たりを引いた気分になる!
図書館の本で唯一残念なのは、このカバーめくりができないこと。
買った本は、絶対にめくる。

カバーを戻して、ようやく本を開きます。
表題のページは、たっぷりと余白があって、とてもいい。
読むまでは、本の中身って、まったくの自由なんだよなあ。

裏に透けて見える文字が、いいんですよね…!
これから始まる! って感じがする。
この透けを逆手にとった、あの本を思い出す。
おもしろかったですね。
ちなみに私、小説は、
読む前に、絶対にぱらぱらしないって決めてるんです!
めくるなら、そっとそっと。
最初の1行を読むだけ、ぐらいの感覚で。
だって、もしも万が一、ぱらぱらして、
うっかりラストシーンを読んでしまったりしたら…ああ…!
それは、楽しみにとっておきたいのに…!
想像するだけで、身悶え。
ビジネス書や実用書、写真集は、逆に積極的にぱらぱらします。
ふと目にとまった一言、一瞬が、一期一会な本だから。
絵本は、ぱらぱらタイムがないですね。
まず読む。
さて、いよいよ本文です。
もうここからは、沼です。
本の世界に、ずぶずぶと入っていく。
楽しい底なしです。
いってきまーす!