作ってもらって、初めて食べました。
魚の生臭みは嫌いな私ですが、ふぐのあらはおいしかったです!
ホロッとした白身と、旨みのだしが染み込んだ汁と。
熱々にして食べるのが、おいしい。
白身の魚だと、まったく食べられなかったはずのあらやお刺身も、いけますね。
――子どもの頃は、あら汁なんてすべて苦手だったけれど。
味覚も好みも、変わるものです。
日々の暮らしの中で、
「私って、変わってないな」「変化の少ない毎日だな」
そんなふうに感じる瞬間はあっても、「だからつまらない」とは思いません。
また逆に、
「気持ちは若い頃のままなのにな」「昔はもっとできたけれどな」
そんな状況でも、「やっぱり昔はよかった」という気持ちにはなりません。
ささやかに、緩やかに、変化しながら歳を重ねてきた、今が好きだから。
無理強いされたわけでなく、ふぐのあら汁のおいしさがわかってきたように。
自然な年月の流れを生きてきて、今が大切だと思えるから。
私は今日も、穏やかに過ごしています。