先月、娘の誕生日に、ハンバーグを作りながら、ふと気がついたのです。
私、今まで、料理が苦手だ嫌いだと思っていたけど、こうして子どもの喜ぶ顔を思い浮かべながらするの、嫌いじゃないかもしれない。
というわけで、今回は、料理に関する前提です。
料理=苦手の30余年
そもそも、私はこれまで、料理に関するどんなことを、苦手だと感じていたのでしょう。
ざっと思いつくだけでも…
- 献立を考えるのが大変
- 手に汚れや臭いがつくのが嫌
- 後片づけが面倒
- 買ったりもらったりした食材を使いきらなければならないのが大変
- 料理中に子どもたちがぐずるのが嫌
- 手際や味を評価されるのが嫌
やる気ゼロ主婦ですね(笑)。
けれど、よくよく考えてみたら。
毎日バランスよく違う献立を考えるから疲れるのであって、それは給食にお任せして手抜きを許そう。と決めたら、少しは楽になりました。
生魚や生肉の、手触りや臭いが苦手なのですが、カット済みのものを買ったり、ポリ袋やポリ手袋を利用したら、ある程度は大丈夫です。
このあたりは、実家の母が完璧主婦だったために「私にはできない、苦手」だと思っていたことですね。
食材を使いきることや、手際や味を評価されることは、義家族と完全同居だったときに、ものすごく負担でした。
でも今は、敷地内同居になり、食事も別々になったので、自分の使いたい分だけ買い物できるし、旦那さんも子どもたちも、私の手際の悪さを指摘したりはしません。
少々下手でも、味つけが濃くなっても「ごめ~ん、失敗したあ」で許してもらえます(笑)。
今の私にとって負担なのは、後片づけの面倒くささと、子どもにぐずられることぐらいしかないですよね。
「できたて」をあきらめる
我が家にはもう、24時間365日、抱っことオムツとおっぱいが必要な乳児はいません。
昼間はそれぞれ、小学校と保育園へ行ってくれています。
なので、私がとった方法は「朝家事の時間と、子どもたちの帰宅迎え前の家事時間に、料理をする」こと。
夜は、ごはんは炊きますが、おかずは基本、温めて出すだけにしました。
「できたてをおいしく食べてもらわなくては」というのも、実家時代からの思い込みで。
必ずしもできたてばかりではなくても、旦那さんも子どもたちも、おいしいよって食べてくれるんです。
旦那さんがいる日は、できたてを出す余裕を持てることもありますが。
平日は、手抜きさせてもらうことにしています。
後片づけはすぐにやる
家族そろって、今日1日の話をしながら、食事をする。
それが理想だったし、そうしようと頑張った時期もありました。
…が!
まず、旦那さんは帰宅が遅く、早く帰ってもテレビっ子なので、食事時にはスポーツ番組やニュースを観たい。
長男は旦那さんに似て、ごはんのときにはテレビをつけるのが習慣化してしまっている。
次男は小さいので、みんなより早くお腹が空く。
長女は弟たちより帰りが遅いので、そのぶん遊びや宿題やごはんの時間がずれてくる。
そんな、てんでばらばらの皆様をまとめて、ゆっくり座って話を聞きながら食事をしていたら、一向に片づかなくて、私はイライラしてしまいます。
なので、だいたい17時半~19時の間に、お腹が空いた人から、食べ始めることにしました。
ごはんができたら「できたよ~」とお知らせだけしておきます。
母も、お腹がぺこぺこだったら、子どもたちを待たずに「お母さんお腹空いたから食べるね」と声だけかけて、先に食べます。
そして、食べ終わった分から、後片づけをします。
私は自分が食べる前に、調理器具や給食用品は片づけてしまうように心がけ、自分が食べ終わったら「お先にね~」と言って、茶碗を洗い始めます。
子どもたちにも、自分で片づけてもらえたら、それも理想だけれど。
さしあたり、使った食器をシンクまで運んでくれたら、オッケーです。
食器洗いは、まとめてやっても、そこまで時間は変わらないのですが。
シンクにたまっていると、やる気がなくなる私には、ちょこちょこやる方が、合っているみたいです。
その都度終わらせてしまえば、合間に子どもたちとも話せるし、少しぐらいたまっても大丈夫だと思えるから、逆に子どもたちと向き合う余裕も出てきました。
追われない家事
こうしてみると、私の「料理=苦手」という前提は、
「きちんとやらなければならない」
しかも、
「子どもたちがご機嫌なうちに」
という、制限時間内に高レベルなことをしようとしていたからこそ、だったんですね。
時間や、子どもの泣き声や、調理法に追われる家事は、しんどいです。
理想は理想として。
いちばんは、母の笑顔と家族の笑顔がそろって、心地よく過ごせること。
肩の力を抜いて、たまには気合いを入れて(笑)、料理も取り組みたいと思います。