洋菓子店にて

買い物でもらったおつりの1円玉と5円玉は、レジ横の募金箱に入れることにしています。

昔は、自宅の貯金箱に貯めていたのですが、遣うために両替しようとすると、手数料がかかって面倒だし。

募金するにも、わざわざ持って行くのが手間だし。

家計簿をつけるときにも、10円未満の端数の計算は、イライラするし(笑)。

ならば、受け取ったそばから、手放してしまえばいい、という考えで始めたことでした。

それが習慣になって、もう10年ぐらいになるでしょうか。

私にとっては、今ではいつもの行動のひとつとなっているのですが。

今日、初めての洋菓子店に買い物に行き、何気なくおつりを入れたら、お店の方が、

「ありがとう。子どもたちが喜ぶわ」

と、声をかけてくれました。

募金箱を見たら、障害児の施設のためのものでした。

いえいえ、と私が頭を下げると、

「ありがとう。これ、おばちゃんからのお礼」

そう言葉を重ねて、小さな焼き菓子をひとつ、そっとおまけしてくれました。

柔らかな笑顔とともに。

――本当に、喜んでくれていることが、伝わってくる声でした。

自分のしたことで、見知らぬ誰かが、こんなに喜んでくれた。

とても、嬉しかったです。

手のひらにちょこんと収まる、ロールカステラ。

ほっこりしながら、おいしくいただきました。

幸せな気持ちをいただいて、ありがとうございました。

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