心地よさを育てる、私らしい文章術

文章にはいろんな形がある

ひと口に「文章」といっても、その形はさまざまです。

詩やエッセイ、小説、日記。いろんなジャンルがあります。
説明文、感想文。事実に重きを置く文、情緒に重きを置く文。いろんな表現があります。
伝えるため、残すため、癒すため。目的もいろいろです。

文章を「得意か苦手か」という視点で見ていると、自分の文章の魅力を見誤ります。
たまたま書いたジャンルや表現が、自分と合わなかっただけなのに、
「私は文章が苦手だ」と思い込んでしまうこともあるからです。

私は、どんなジャンルで・どんな表現方法で・どんな目的なら、自分が心地よく書けるか。
これを、大事にしています。

どんな環境なら、心地よく言葉を出せるか。
これが、私らしく書くための土台になっています。

目次

  1. 文章にはいろんな形がある
  2. 「心地よい」って、どんな感覚?
  3. あなただけの「心地よい」場所を見つけるヒント
  4. 1.自分の感覚を信じる
  5. 2.書きやすい場所で書く
  6. 3.心地よい場所を伸ばす

「心地よい」って、どんな感覚?

私が書いていて「心地よい」と感じるのは、まず、書いているときにぐるぐる迷わない文章です。
頭で考えすぎずに、言葉が流れていく感覚ですね。
どんなジャンルでも、停滞感のないものが好きです。

それから、読み返したときに、違和感がない文章。
「これが私の言葉だな」って、自分がしゃべっているみたいに、すんなり感じられること。
何を伝えたかったのか、残したかったのか。
目的がぶれていない、すっと芯の通っている文章が好みです。

そして、書くときに呼吸が合う文章。
書いていて「なんだかうまくいかない」「言葉に詰まる」というときは、
文章のリズムと、自分の呼吸のリズムが合っていないのだと思います。
どんな表現をするにせよ、深呼吸するみたいに、言葉が自然に置けるとき。

そういう文章に、心地よさがあるんです。
「また書きたいな」って、自然に思える楽しさのある文章です。

あなただけの「心地よい」場所を見つけるヒント

文章には、向き不向きがあると言われることもあります。
でも「苦手だから書かない」「得意だから書く」ではなく、
「これなら書けるかも」「この形なら楽しいかも」という、ちいさな気持ちを大事にしてほしいのです。

1.自分の感覚を信じる

書き終えたあとに「また書きたい」と思えるかどうか。
「楽しかったな」って思えるかどうか。
うまくいかなくても「次はこう書いてみよう」って思えるかどうか。
それが、心地よさのサインです。

自分の感覚を、信じてください。
誰かにとっての正解ではなく。

2.書きやすい場所で書く

そして、書きやすい形から、書いてみてください。
日記でも、説明文でも。

文章になっていなくてもいい、とさえ思っています。
箇条書きでも、単語だけでも。どんな形でもいい。
文章を書こうと思った気持ちが、言葉で何かを残そうとした行為が、すでに尊いから。

たった一言、たった一行をノートに残した。
それだけで、あなたは「書く人」なのです。

書く技術の前に、自分が心地よく言葉を出せる環境を知ることが大事です。
それが、あなたらしく書くための土台になります。
あなたが違和感やしんどさを感じない、心地よい場所で、書いてみてください。

3.心地よい場所を伸ばす

書くことの心地よさは、少しずつ育てていくことができます。

書いてみて違和感があったら、書き方を変えてみてください。
別のジャンルや視点で書くと、新しい心地よさが見つかるかもしれません。

あなたが「いいな」って思える感覚を探しながら、書きやすい形で書き進める。
そうすると、自然に、自分らしい文章になっていきます。

「ここなら書けるかも」と思えたら、それはあなたの文章が輝く場所です。
その感覚を信じて、心地よさを大切にしながら、あなたの言葉を育てていってくださいね。

ちなみに、私は文章を書くのは好きですが、小説を書くことはできません。
私の「ここなら書けるかも」は、リアクションの文章です。

*note私は小説が書けない*

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