「これでいいのかな…?」
文章を書いていて、ふと不安になることはありませんか?
正しい表現にしなきゃ。読みやすく整えなきゃ。ちゃんと役に立たなきゃ。
思えば思うほど、書くのが苦しくなってしまう。
それはきっと、あなたが、伝えたい気持ちを大事にしているから。
目次
1.正しさよりも、ぬくもりを
2.感じたことだけ、書いてみる
3.自分ルールで、書いていく
ワーク:自分ルール宣言!
1.正しさよりも、ぬくもりを
書くことが好きなあなただからこそ、完璧なものに仕上げたくて、
だけどうまくできなくて、苦しくなることもあるでしょう。
でも、心に届く文章は、その人らしい温度があるものだと思います。
きれいに整っていなくても、不器用ささえ魅力になる。
ちょっと恥ずかしいくらい素直でも、その文章を読んだ誰かが、ふっと心をひらいてくれることもある。
あなたがすでに持っている「伝えたい気持ち」は、正しさよりもずっと深く、誰かの心に届く力を持っています。
2.感じたことだけ、書いてみる
「テーマが思いつかない」「役に立つことを書かなきゃ」
何を書いたらいいんだろう…と悩む日も、きっとあることでしょう。
毎日書こう! と決めている人なら、なおのこと。
そんなときは、書くことを義務や成果にしないで、今日あなたが感じたことを、ただ書いてみませんか?
日差しがあたたかかったとか、チョコレートがおいしかったとか、誰かの言葉にじいんとしたとか。
あなたのやさしくて繊細な感情が、小さく揺れ動く瞬間は、とっても素敵です。
書くことは、そのまま「あなたが今日、生きていること」につながっています。
3.自分ルールで、書いていく
書き続けるために、世の中には、いろんな文章術や発信術があります。
「こう書くべき」「これが正解」のような、外側のルールがたくさん。
けれど、それらはあくまで、
誰にでもわかりやすいように・共通項を抜き出して整えた、参考書の一部です。
あなたにぴったりのルールは、あなたにしか決められません。
自分にとって無理のない、やさしい「自分ルール」をつくることで、心はずっと軽くなります。
たとえば「3行でもOK」「誰にも見せない日があっていい」など。
書くことが、自分らしい時間になるように。
自分らしく、書き続けるために。
ルールも、自分の手で育てていきましょう。
ワーク:自分ルール宣言!
①下の「文章に対してよくある思い込み」リストから、当てはまるもの3つを選んで、自分にやさしいルールに書き換えてみてください。
リストには書き換え例も載せてありますが、あなたにしっくりくる言葉や内容で、書いてみてくださいね。
もちろん、自分で見つけた思い込みを書き換えてもかまいません。
1.完璧じゃなきゃ意味がない
→ 言葉じゃなくて、温度を届ける
2.毎日書かないと、続けてるとは言えない
→ 書きたくなる日がある限り、続けてる証
3.書くからには、感動させなきゃ
→ 感じたことをそのまま書くだけで、じゅうぶん価値がある
4.人の役に立たないとダメだ
→ 自分の心に響くことも、大切なお役立ち
5.長文を書かなければならない
→ 想いがこもった1行を書く
6.文法が正しくないと恥ずかしい
→ 間違いは、私らしさの味になる
7.読まれなかったら意味がない
→ 読まれない時間は、自分自身とつながる時間
8.見た目が整っていないと出せない
→ ちょっとラフなくらいが、読んでいてホッとする
9.テーマがないと書いてはいけない
→ 「なんとなく書きたい」は立派なテーマ
10.気持ちの整理がついてから書くもの
→ 書きながら整理してもいい
11.読み手を意識しないなんて無責任
→ 自分を大切にして書くことが、やさしさの第一歩
12.誰かに届く文章じゃないと価値がない
→ 自分自身の心に届く文章が、いちばん価値がある
13.本音を書いたら嫌われるかもしれない
→ 本音は、誰かの安心につながる
14.文章にはオチがないといけない
→ 文章は、ただ気持ちを書くだけでいい
15.たくさんの人に好かれるものを書きたい
→ ひとりでも「本当に届く人」がいればいい
16.すぐ反応がないと不安になる
→ 時間をかけて、ゆっくり届ける言葉を書く
17.書いたからには公開しなくちゃ意味がない
→ 書いただけで、自分の中に変化が生まれる
18.何もしてない日は書くことがない
→ 何もしてない日にこそ、感じることを書く
19.書けない日は自分が怠けているからだ
→ 書けない日は、自分をいたわるタイミング
20.書き続けるからには成長しないといけない
→ 書くことを楽しめたら、それでいい
②書き換えたルールに、1日1回○をつけてみる。これを、まずは7日間やってみてください。
書けた日も書けなかった日も○がつけられるような、やさしい設計で始めましょう。
③最後に「いちばん自分にやさしくできた日は、いつだったかな?」と、ふり返ってみてください。
「書かなきゃ」を、「書きたい」に変えて。言葉を、自由に楽しみましょう!
