やめない私のつくりかた

やめるのは、悪いことじゃない。

なんでもかんでも、無理に続ける必要はないし、

やめることを決めるのは、やることを決めるのと同じ、ひとつの行動です。

だけど、もしも。

「やめたくないのに、やめてしまった」ことがあったら、

ちいさな心の痛みになるでしょう。

「やめない私のつくりかた」は、やめたくない自分を守る習慣です。

続けたいのに、続けられなかった…

そんな自分を責めるのではなく、支えていくための考え方。

あなたがやめたくないことを、大切に続けられるように。

願いから生まれる、習慣のためのワークです。

目次

①「やりたいこと」「続けたいこと」を書き出してみる

こんなふうに、自分の心に、耳をすませてみて。

②「やめたくない気持ち」を、確かめてみる

こんなふうに、問いかけてみて。

③「やめない私」の、設計図をつくってみる

こんなふうに、考えてみて。

①「やりたいこと」「続けたいこと」を書き出してみる

あなたの中にある「やりたい」「続けたい」の声に、耳をすませてみましょう。

それは、今まさに始めたばかりのことかもしれません。

何年も心の中にあったけど、手をつけられなかったことかもしれません。

やりたいこと、続けたいことは、

必ずしも、すごい目標や、成果の出ることとは限りません。

たとえば、毎朝あたたかいお茶を飲む。

SNSに投稿する。

本を読む。

旦那さまに「ありがとう」って言う。

どんな小さなことでも、かまいません。

「これを大事にしていたいな」と思う気持ちのまま、書き出してみてください。

こんなふうに、自分の心に、耳をすませてみて。

Q1. あなたが今、「やりたい」「続けたい」と思っていることは何ですか?

  いくつでもOKです。大きなことも、小さなことも、どんなことでも。

Q2. その中で、自然と心が動くもの、少しでもときめくものはどれですか?

  「やらなきゃ」ではなく、「できたらうれしいな」と思えるものに、目を向けてみてください。

  自分の「やりたい」と「やるべき」を、やさしく分けていきましょう。

「やりたいけど、できないかも」

「続けたいけど、無理だったら嫌だな」

そんな迷いは、やりたいことを気にかけている証拠かも。

その気持ちごと「やりたい」を大事にしてみてください。

②「やめたくない気持ち」を、確かめてみる

今度は、さっき書き出した「やりたいこと」「続けたいこと」から、

あなたが本当にやめたくないものを、ひとつずつ確かめていきましょう。

やりたいと思っていることの中には、

「できたらよさそう」

「誰かに言われるままにやっている」

「やったほうがいい気がする」

いろんな気持ちが混ざっています。

どれも、誰もが持っている、自然な気持ちです。

「やりたい」にグラデーションがあるからこそ、

やりたいはずなのに続けられない…なんてことも起こります。

やめない私になるために、「やめたくない」を、確かめてみてください。

こんなふうに、問いかけてみて。

Q3. それを続けることで、どんな気持ちになりたいですか?

  ホッとする、安心する、達成感がある、自分を信じられる など

Q4. もし、ある日それをやめてしまったとしたら、どんな気持ちが残りそうですか?  

  しかたない、と思いますか?

  それとも「やめたくなかったな」と、ちょっぴり寂しくなりますか?

ここで見つけたいのは、がんばりたい気持ちではなく、

「大切にしたい気持ち」です。

やめたらホッとするなら、もしかしたら、

続けるよりも、手放すタイミングなのかも。

やめたら、寂しいな…と思うなら、

「やめない私」でありたい、大事なものかもしれません。

どちらも間違いではなく、ただ、今の自分に合ったものを選ぶだけ。

その先にある、あなたの願いを、習慣にしていきましょう。

③「やめない私」の、設計図をつくってみる

あなたの「やりたい」「続けたい」の中に、

「やめたくない」があることに気づいたなら。

今度は、その大切な気持ちを、

無理なく、やさしく、続けていく方法を見つけていきましょう。

「やめない私」は、がんばる私ではありません。

ちょっと休んでも、戻ってこられる私。

小さな一歩からでも、もう一度始められる私です。

意志の強さを鍛えて、どうにかしようとするのではなく、

どんな道でも戻ってこられる方法で、始めてみませんか?

こんなふうに、考えてみて。

Q5. それを続けるために、あなたが今できそうな「いちばん小さなかたち」は何ですか?

  1日1行だけ書く。毎週金曜だけ、気が向いたらやる。

  思いついたときだけ、メモに残す。本を開くだけでもOK。

  できなかった日は、○をつけない代わりに「おやすみ」って書く。

  朝、コーヒーを飲むときに、ふと思い出すだけでもいい。

  やらなくても、心にあると思えたらOK。 など

続けることって、毎日やらなければならないこと、とは限らないので。

たとえ行動に表れない期間があっても、

ずっと心に抱いていた「やりたい」には、いつか戻ってくる。

だから、戻りやすい設計図にしておくんです。

「やめない私」であるために。

Q6. くじけそうな日、やめたくなった日に、あなたが自分にかけてあげたい言葉は何ですか?

  「今日はおやすみ。また明日ね」

  「これまでやってきた私が、ここにいる」

  「できなかった日があっても、私の願いは変わらない」

  「ちょっとだけ長期休暇。それから、また始めよう」

  「向きを変えるだけでも、ちょっぴり前に進んでる」

  「忘れていないから、大丈夫」

  「私は、また戻ってくるよ」

  「やめないは、あきらめないじゃなくて、忘れない」

やめないことは、自分を縛ることではありません。

自分を裏切らないように生きていく、ひとつの方法です。

「やめない私」をつくるのは、自分自身の願いと、やさしい設計図です。

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#心によりそう文章術

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