今朝の雪片は、実に理想的でした。
私の理想は、十円玉から五百円玉ぐらいの、
大小とりまぜて降ってくる雪片です。
風は、あまりないほうがいい。
ひらひら、でも、しんしん、でもなく、
はらはらと積もる雪片がいい。
手のひらで受けると、しゅわっと溶けてゆくような柔らかさ。
みぞれにはならない、ぎりぎりの水分を含んで、
舞うのでなく、降るのでもなく、落ちてくるのが好きです。
見上げると、空に吸い込まれそうになる。
私が空へ、落ちてゆく感覚。
人通りの少ない道がいい。
私がきゅ、と雪を踏む音しか聴こえないほどに。
静かな世界に、落ちてくる雪片が好き。
そんな雪片のなかで佇む鷺の、
優美な羽の曲線と、しなやかな枝のような足が、
とても美しくて、理想的な朝でした。
