【note詩】大人になるまで

あと どのくらいだろう
赤子を抱いて思っていた

泣く以外の言葉を知るまで
夜通し眠るようになるまで
手をつないで歩ける日まで

ゆらゆらと抱きながら
長い夜を思っていた

あと どのくらいだろう
青年の背に思っている

同じ屋根の下で暮らして
何でもない話をして
一緒に出かけてくれるのは

あと どのくらいだろう
彼を見上げて思っている

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