書けないときは「書けない」って、書いてみればいい!
と、普段から言っておりますが。
じゃあ、私が「書けない」と書いたら、いったい何が出てくるのかな?
を、実験します。
「書けない、と書く」以外のネタを、いっさい持たずに、始めます。
◇ ◇ ◇
書けない。
いや、文字を書けないんじゃない。
正確には、書くことがない。
いや違う。書くことが、見つからない。 それって、
「私の書きたいこと」が、見つからないのか。
「私にも書けること」が、見つからないのか。
後者だったら、なんだか自分がすごく怠惰な人間に思える。
書ける出来事を探す力がありません、
書ける技術や習慣を身につける気がありません、
って公言しているような気持ちになる。
ちょっと恥ずかしい。
でもまあ、実際のところ、書くことがないということはない。
「書けない」から、ここまで文章が伸びたわけだから。
書きたいことがあるのに、思うように書けない、
のほうが、世の中には多いのかもしれないな。
◇ ◇ ◇
…ただただ脳内実況みたいになりました。
「書けない」から、自分の内側に潜ると、こうなります。
ちょっと趣向を変えてみよう。
◇ ◇ ◇
書けない。
「書」っていう漢字、10画もあるんだなあ。
書けないと言いながら、1文字目で、ずいぶんな線を書いている。
文章が止まる。
ここいらで、カチ…コチ…と時計の針の音が響いたら、かっこいいような気がする。
残念ながら、わが家には、チッチッと動く秒針がない。
なにが聞こえるかといえば、換気扇の、こぉぉ…という空気が混ざる音。
キッチン横のテーブルで、これを書いているからだ。
とかくキッチンというのは、音にあふれている場所だ。
水、火、風、金属、木、生命。
食事を作る、このちいさな空間に、ありとあらゆる元素が詰まっている。
…元素って、言葉の使いどころ、合っているのだろうか。
サッとAIかネット検索で調べるのもよいけれど、久しぶりに辞書など開くのもまた…
◇ ◇ ◇
今度は、自分の外側に向かってみました。
ヒトには五感があるので、
見えるもの、聴こえるもの、触れるもの、香るもの、
何かがあれば、それを書けばいいよね。
私の場合は、そんな展開になるようです。
