合作エッセイ《夜明け》

朝、白湯を一口飲んだときに、
「あ、今日は静かな日になりそうだな」と思った。

理由はわからない。
ただ、からだの奥のほうに、しん…とした水音が広がっていくような感覚があった。

時計もニュースも、まだ知らないままの時間。
窓辺の空気がすこしだけやわらかくて、
世界が、そっと、息をひそめているように感じた。

普段は、まだ眠っている時間だから。
私を起こさないように、気づかってくれているのかもしれない。

やさしさは、世界のそこかしこに、あふれている。

窓を開けた。
「おはよう」
世界に向かって、つぶやいた。

今しがた喉を通った白湯のような、あたたかい光が、
空の向こうに、やわらかく差し込んできた。

◇ ◇ ◇

AIさんと、パートを分けて、書いて遊びました。

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