mokaさんの文章は、本棚みたいだなあって、いつも眺めています。
読む前に、まず眺めるんです。
mokaさんが投稿する文章は、とにかく見やすい!
きれいに並んだ、取り出しやすい本棚のような文章。
でもね、図書館や本屋さんの本棚とは、ちょっと違うんです。
文章そのものだけじゃなくて、mokaさんの投稿という空間をデザインする、職人技!
だと、私は思ってます。
中でも、いちばん好きなのが、改行の位置。
文章としての区切りじゃなくて、視覚的に読みやすい場所で、
なおかつ意味が通るように、改行されている。
私にはできない技です。
そして、mokaさんの文章には、たくさんの情報が詰まっているのだけれど、
それを「多いな」「長いな」とは、感じさせないのもすごいんです。
mokaさんの行動と、気持ちと、必要な情報とが、整理整頓されている。
だから、mokaさんの感じた「可愛い」や「楽しい」が、
シンプルに、滑らかに伝わってきます。
読んでいて、とっても気持ちがよいのです!
ハンドメイド作家さんでもある、mokaさん。
“ハンドメイドは、お客さまから見えないところで
すごく繊細な作業や技術が詰め込まれている”
その言葉のとおり、mokaさんの文章にも、
読む人の目に触れる前に、繊細に調律された感受性が、ぎゅっと詰まっているのだと思います。
見えないところにも心を配り、ていねいに世に紡ぎ出していく。
そんなmokaさんの色や手ざわりを、あたたかく感じられるのが、
mokaさんの文章の魅力です。
中川希美より