ニーバーの祈り

私はここ2年ほど、精神科に通っていました。

「治療や投薬、カウンセリングが必要とは診断できないけれど、ストレスのある状態」

ということで、話を聞いていただいていました。

最初は月に1回から始まり、やがて2ヶ月に1回、3ヶ月に1回、ワンシーズンに1回…となり、このたび、卒業することになりました。

他者に原因と安定を求めていた

最初は、いろんな本を読んで、私の不安定な部分とか、現在の価値観を作るに至った原因とか、自分らしく生きるために知りたい、と思ったのがきっかけでした。

物事の原因を、たとえば生育歴であったり、周囲の人となりだったり、環境だったり、自分の外に求めていたのだと、今ならわかります。

わかりやすい原因や理由がほしかった。

精神科の先生には、最初から「認知行動療法をしていくしかないかなあ」と言われていたのですが。

誰かに、どうにかしてほしかった。

そんな気持ちが、強かったと思います。

自分自身を受け入れる

それが、少しずつ、さらにいろんな本を読んだり、こうしてブログを書いて好きなことを実践したりしていくうちに、物事をフラットに受け入れられるようになってきました。

子どもたちのことも、旦那さんのことも、自分自身のことも。

だんだん気が楽になって、不安を感じることが減ってきて「私は大丈夫」と思えるようになりました。

現状維持がいいのかどうかはさておき、受け入れることができるようになった、と。

最後の診察で、先生にそう伝えたとき、教えていただいたのが「ニーバーの祈り」です。

神よ、変えることのできないものを静穏に受け入れる力を与えてください。
変えるべきものを変える勇気を、
そして、変えられないものと変えるべきものを区別する賢さを与えて下さい。

変えられないものを受け入れ、変えるべきは勇気をもって変えていく。

それを見極める力も、身につけていく。

「受容」ができてきた私の、次の課題は「行動」になるのかな。

そう感じました。

晴れ晴れとした気持ちで、病院をあとにしました。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする