【note詩】こころもとない
夜の向こうから風の音が聴こえる びゅおう ごおばたばた がたん 大きな風の音が私のすきまを抜けてゆく 風がひとつ 通るた...
夜の向こうから風の音が聴こえる びゅおう ごおばたばた がたん 大きな風の音が私のすきまを抜けてゆく 風がひとつ 通るた...
あなたの目に映る私きみの目に映る私 あのひとの このひとのたくさんの瞳に映る私 どれも同じで どれも違うどれもみんな ひとりの...
風が吹いておりました 落ちた花びらが ひゅるひゅると追いかけっこをしておりました 子どもたちが 歓声をあげて花びらの絨毯に 駆...
星がきれいだねえ とわたしが言ったら きれいだねえ ときみが笑ってくれること それきりなにも言わずとなりにいてくれること ...
おとうとが ないていた いまの子は弱くなったね とおばあちゃんが おこっていた ちがうよ、おばあちゃんやさしくなったんだよ ...
しあわせは まあるいかたち ぽってりと腕におさまるあかちゃんのおしりの重み 泣きやまない きみにわらいかける お月さま ...
春は ふくふくしている葉っぱも 雲も おひさまも わたしのきもちも 柔らかくふくふくしている 今日も すてきな春の日だ ...
私を停滞させるのはいつだって私だった 鎖のような思考がずるずると絡んで動けない 動け。断ち切れ。 叫んでも 届かず刀も斧...
とうとうと 雨がふる日でした 花びらが ひとりうちまで遊びにきておりました 今日は 雨に負けじと風もはりきっておりましたので ...
美しいひとは いつだって桜の色だった 垢抜けた少女は桜色の頬をしていたし 憧れのお姉さんは桜色の爪をしていた あのひとは...