【note詩】忘れる
いま考えていたものごとがさらさらと音を立てて流れてゆく砂時計の砂が落ちるように ふと浮かんだ言葉のかけらがぷくりと表れては消えてゆく...
いま考えていたものごとがさらさらと音を立てて流れてゆく砂時計の砂が落ちるように ふと浮かんだ言葉のかけらがぷくりと表れては消えてゆく...
私にぴたりと合う腕を探してる この人かしら あの人かしら腕から腕を 渡り歩く あなたの腕は ぴたりと合うわでも私 知っている ...
ときめきのかけらを見つけるのは皆が思い思いにざわめく海辺で綺麗な貝がらを探すのに似ている かけらを言葉にして綴るのはしんとした夜更け...
とろりと溶けてゆくような眠りにおちる瞬間がすき わたしは あなたであなたは わたし 世界に溶けてゆくように眠りにおちる瞬間がす...
ものを食べたら 排泄するし息を吸ったら 吐くものよ それを自然というのなら 言葉を読んだら 書きたいし音楽を聴いたら 歌いたい...
どこかにいる だれかへなにかを つたえたいと思うとき ほとんどは 過去のわたしにいま こんなにたのしいよ と言ってあげたいことばかり...
どんなに 言葉を尽くしても言葉では 伝えきれないものがある だから 神さまはわたしに ふたつの手をくれた あなたの髪をすき 頬...
うつくしいものをみつけられる ひとになりたい ちいさな露に映る光やふくふくした葉っぱや石ころの断面のなめらかなこと うつくしい...
しゃぼんだまを 吹くたくさん たくさん 空に送る おおきいのも ちいさいのもそれぞれの方向へ飛びたちやがて 見えなくなった し...
ころり ほとりぴくり ぽたりあなたが眠りにおちる音 泣ききった最後の涙がころりと頬をつたう ふたつのまぶたがついに抗うのをやめ...