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【詩】あかちゃん

生まれたてのきみの皮膚がこんなにも柔らかいのは これから たくさんの痛みを知るためなのかもしれないと 想像するだけで わたし息...

【詩】早春

よく晴れた雪の日はぴいんと背筋が伸びる 冬が 背中を押してくれているようだ 雪の下で芽吹きを待つ種たちも 同じだろう 冬...

【詩】ちいさな恋を

マシュマロを焼いてクラッカーに挟んだ むにゅう とはみ出したマシュマロで 口のまわりと指の腹とがべちょべちょになって ぼ...

【詩】コントラスト

雪がはらはらと積もる朝。 ひと息ごとにきん と肺が冷えてゆく。 遠くの山々はくっきりと真白を頂き 近くの山からはぼやけた...

【詩】葡萄色の夕焼け

葡萄色の夕焼けが電線で切りとられた空を染めていた みずみずしく果実がはじけたように泣きたくなった うつくしいものに心が震える瞬...

【詩】風の結晶

風が あんまり冷たかったので てのひらを空にかざしてみた 風のかたちが雪みたいに 落ちてくるんじゃないかって ...

【詩】昼寝のあと

昼寝から覚めたら体がすっかり乾いていた からっぽの体の内側でからからと本能が鳴っている ぐびりと水を流し込む喉がせわしなく上下...