
【note詩】自由
ほしい言葉はあなたが選んでいい 受けとる言葉もあなたが選んでいい わたしはあなたに贈る言葉を選びます
ほしい言葉はあなたが選んでいい 受けとる言葉もあなたが選んでいい わたしはあなたに贈る言葉を選びます
言葉にしないまま抱きしめていたい 言葉にした瞬間に私のほんとうとは 遠く離れた場所に行ってしまうから
ふと起きて窓を開けたらまだ夜は明けていなかった 空と地上の境目を曖昧に照らす月明かり 濡れたアスファルトが黒々と凍って煌めく ...
ねこが しっぽをぴんと立てて わたしの前を渡っていった どうろは手をあげてわたるんだよ 得意げにおしえてくれた 新...
さらりと積もった新雪を素手で掬い上げるとき 冬の寒さを迎えにゆくわたしの指は寒くない 真冬の水にふるえながら米を研いでいたとき...
かたちのないものをあらわすために わたしたちは言葉をもっている 言葉をつくしてなお言葉にならないものが わたしをうつくし...
濃密な激情を知らなかったころ 絡めることに焦がれていた 指を 舌をまなざしを 互いに絡める愛のような恋 歳と経験が...
スキップいぬかきけんけんぱ けん玉お手玉こま回し よく寝るよく食べるよく遊ぶ
しずかな部屋でひとりきり椅子にすわる そんなこともずいぶんとしていなかったのだ 自分のために香りのよいお茶を淹れた 冷め...
ひと粒の 高貴なチョコレートみたいに あなたの熱で大切に溶かされたい 深く 甘くあなたのすべてを 満たせるようなわたしに...