
【note詩】ひとりしずかに
しずかな部屋でひとりきり椅子にすわる そんなこともずいぶんとしていなかったのだ 自分のために香りのよいお茶を淹れた 冷め...
しずかな部屋でひとりきり椅子にすわる そんなこともずいぶんとしていなかったのだ 自分のために香りのよいお茶を淹れた 冷め...
ひと粒の 高貴なチョコレートみたいに あなたの熱で大切に溶かされたい 深く 甘くあなたのすべてを 満たせるようなわたしに...
冬になりました はだかんぼうの枝のあいだから あたらしい空が見えました 生まれたての冬が笑っています
川面に映る青空がゆらゆらと揺れている まるで生きているようで話しかけてみたくなる 今日は どこまで季節を運んでゆくのでしょう ...
子どもたちはサンタクロースにお手紙をかきます サンタはそれを自分の宝箱に入れています 何年も ずっと大事にしています い...
ふと 目に映るもの 昨日 のんびり泳いでいた鴨が今朝は慌ただしく川面を突いていた ずっと静止画のように佇む鷺がいま ふわと飛び...
風が びゅうと吹いたので思わず顔をおおいました 腕の向こう側から落ち葉がたくさんわれ先にと駆けてきて まるで 子どもたちを眺め...
フリルのような薄い雲が重なる空を かき混ぜたらどうなるんだろう 腕を伸ばしても届かない空に 空想の手を差し入れてみる ...
手のかたち手のぬくみ 大きさも肌ざわりも ひとりひとりみんな ちがう その手を握りあい 繋がることがただ 尊い ...
秋が来ました ことさらに風の強い日でした 赤や黄色に着替えた葉っぱが ヨーイドンで走り始めました くるくると道の向...