【note詩】海と母
泳げる息子が泳げない母にこう言った。 「海のなかで息ができればいいのにね」 なるほどそれなら私も溺れない。 だけれども浮...
泳げる息子が泳げない母にこう言った。 「海のなかで息ができればいいのにね」 なるほどそれなら私も溺れない。 だけれども浮...
今朝 レモンを半分に切った みずみずしい世界のきらめきが ぎゅっとつまっていた
好きなんだけど 好きなだけじゃどうにもならず 好きがなければなんにもできず 好きなんだってそれだけが事実
言葉にすべきものが言葉にならずにあふれそうなとき 空気を探す金魚みたいにぱくぱくしている
寄せる上げるととのえる 服のおかげで体の線がきれいになる いつもどうもありがとう
いつも 思うんだ。 私は いつかからっぽになるんじゃないかって。 なあんにも書けなくなる日が来るんじゃないかって。 そう...
眠っている子どものお顔が ぷっくりとつややかで 花のようで果実のようで いつまでも見つめている
伸びをする 空に向かって葉っぱのように伸びをする 寝っ転がって根をはるように伸びをする わたしは地球の生き物だ
雨が まだやまない 神さまそんなに泣かないで わたしの涙もあふれそう
むわりとまとわりつく暑さが苦手で そんな日は風をはらむスカートをはく