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【note詩】夏の朝

スカートがふわり 風をはらむ ちょうちょみたいにひらひら揺れた 唇にほんのり色をのせて お姫様のようにおすましして ...

【note詩】雨粒

水たまりを打つアスファルトを打つ 屋根を打つ花びらを打つ わたしのからだも等しく打たれて 世界の一部に溶けてゆくようだ ...

【note詩】ジコカクシン

私の場合。 自分を変えるには自分のことが自分でわからないと変われなかった。 自己革新には自己の核心を自己確信することが必要だっ...

【詩】うたたねのあと

泥のように眠ると いうけれど 眠りに落ちてゆく瞬間はずぶずぶに溶ける泥なのに 起き上がったとき体がかちこち痛くって すっ...

【note詩】寝顔

二度寝しようと決めてた日曜日の朝 隣で眠るきみの顔が泣きそうなほど愛しくて 寝るのをやめてただ見つめてた

【note詩】哀しみ

哀しみには ふたつある 自分を哀れむときは人目も憚らず涙を流す 気づいてほしくてなぐさめてほしくて 何かを悼むときは内側...

【note詩】解毒

全身を溶かす熱がとろとろと流れ出してゆく 毒も 思いの残滓もすべてを絞り尽くすようだ 昨日 お腹に詰め込んだ大量の残り物も ...

【note詩】カフェにて

いつもより高い椅子に座った。 いつもより目線が高くなった。 いつもより高いところから世界を見た。 大人になりたくて背伸び...

【note詩】梅雨

わたしのからだにも梅雨がきた 濡れた空気の中でしっとりと息をする 汗ばみながらぺたぺたと裸足で歩く かえるみたいだと思い...