【note詩】現代に生きる
寝たいときに眠り起きたいときに目覚める それだけのことがままならない世の中だ
寝たいときに眠り起きたいときに目覚める それだけのことがままならない世の中だ
深く潜りたいのか高く上りたいのか いずれにしても私は知りたい そこから見える世界のことと たどり着いた瞬間の私の気持ちを...
言葉が浮かんでは消えるので 言葉が浮かんだら文字にすることにした 次から次へと形にして積み上げたら 持ちきれないほどたく...
海辺に暮らしておりますが海へ泳ぎにはゆきません 海風のそよぐ窓辺に腰かけ読みかけた本を開きます どうぞ笑ってお許しください言葉...
言葉のひらめきは泡のように ぷくりと浮かんでぱちんと消える 消えてしまう前に魔法をかけて 空高くまで飛ばしてみる ...
子どもたちが安眠用の音楽を流しはじめた それを聴きながら誰よりもいちばんに私が眠りに落ちてゆく 母の耳は素直だから音の響きには...
夏の朝いちばんに蝉がじゅわじゅわと合唱をはじめる 夏の夜更けには虫のオーケストラがぎいぎい鳴いている 耳の奥から引っ掻くように...
からりと晴れた夏の空 白いシャツがゆれている 隣にシーツも干そうかな 海みたいにはためくでしょう
台所に立つごはんを作る汗が吹き出す 火も湯もむせ返る太陽を味方につけて ぎらぎらと私の気力を絞りとってゆく 幼い時代の夏...
寝ているわが子のお腹が静かに上下するのを見る ずいぶんと背が伸びたいっぱしの口をきくようにもなった ところどころまだ丸みをおび...