【note詩】夏休み
海鳥の御一行様が海水浴に来ておりました 誰が子で 誰が親か誰が生徒で 誰が先生が さっぱりわからぬまま思い思いに水を浴び ...
海鳥の御一行様が海水浴に来ておりました 誰が子で 誰が親か誰が生徒で 誰が先生が さっぱりわからぬまま思い思いに水を浴び ...
すきだなあ って思う気持ちは心のいちばんやわらかい場所にそっと飾っておきたいの お互いの すきだなあ を大事に眺められる人と一緒に生...
蝉の声が 炭酸みたいにしゅわしゅわ響いて静かになった。 弾ける泡のようにふいと消えて 気がついたら夏が終わるんだ。 グラ...
朝になったので窓を開けましょうと 思ったら 目の前の電線でつばめたちがおしゃべり中でした 驚かさないように音を立てずに息をひそ...
ぼんやりした味は好きじゃない ぼんやりした頭はなんとかしたい ぼんやりした色は癒やされる ぼんやりした心は嫌いではない ...
雨がふると言葉が落ちてくる 葉っぱをぬらす雫のように 頭のなかにぽつり と言葉が落ちてくる 土にしみこむ水のように ...
深くて遠い海の底へ行きたかった ここはあまりにも眩しすぎて あなたはわたしに優しすぎて
たったひとつの希望がどろりと流れていく 悲しみも 絶望も憎しみも 羨望も すべて流れてしまえば無垢でいられただろうに 感...
雨の日に花が咲くと思い出す 宝石みたいな雫をのせた花びらを 世界でいちばん綺麗に映すあなたの瞳を
スカートがふわり 風をはらむ ちょうちょみたいにひらひら揺れた 唇にほんのり色をのせて お姫様のようにおすましして ...