
【note詩】大人になるまで
あと どのくらいだろう赤子を抱いて思っていた 泣く以外の言葉を知るまで夜通し眠るようになるまで手をつないで歩ける日まで ゆらゆ...
あと どのくらいだろう赤子を抱いて思っていた 泣く以外の言葉を知るまで夜通し眠るようになるまで手をつないで歩ける日まで ゆらゆ...
人は、静寂から、言葉を拾い集めている。 音のない世界で、耳をすませて、初めて、 自身から鳴る音が、聴こえてくる。 人は、...
追いかけてまた 離れて 白い雲がおにごっこしている くっついたり分かれたり 仲良しで自由な雲だ
照らされるほどに見えなくなってしまう 美しく透明なものに目を凝らすたび 大切な何かを忘れてはいないかと ふり向いて確かめ...
ここにはね桜の木があってねえ 思い出に頬を染めるおばあちゃまの 「ここ」がどこなのかわたしは知らない おばあちゃまのお声...
わたしだけの空を探している どこまでも広く遠くまで続く すべてに等しく在る 空の わたしだけに見える青を探している ...
不安はそうっと抱きしめて よしよしと撫でてあげます 不安がたまごみたいにまあるくなって 穏やかに寝息をたてます
さよなら お月さままた今夜会いましょう 私もすこし眠ります 白い月に手をふってゆるやかな夢に落ちてゆく
どうしても貴女のようには愛せなくて 泥にまみれて足掻いています 貴女なら恋に沈んでしまった愛のかけらを 見つけ出してくれ...
これから出会うときめきを探して わたしたちは旅しています