【note詩】悲しみの陰陽
悲しみは 底の見えない水たまり。 心の奥の暗闇で 震えるように一雫を受け 揺らいでいる。 水たまりが あふれ出したとき。 ...
悲しみは 底の見えない水たまり。 心の奥の暗闇で 震えるように一雫を受け 揺らいでいる。 水たまりが あふれ出したとき。 ...
だけど もしもそこに希望があるのなら わたしだって行ってみたいのです そこに未来があるのならあなたにも見てほしいのです ...
ざざあざざあと優雅に裾を引くのは海水浴場の波である たったったっと忙しく足踏みするのは漁港の波である ぱしゃぱしゃと弾んで駆け...
手にしたアイスと一緒に溶けそうなほど暑い夏 まるで砂漠にいるみたいとからからの空を見上げたら らくだの形をした雲が悠々と歩いて...
わたしではない誰かになりたかった子どものわたし わたしらしいわたしになりたかった大人のわたし なりたい よりありたい を選んだ...
夕方五時の匂いがあちらこちらで遊んでいた 家々の食事から嗅ぎ慣れた匂いを見つけて帰る 夜ごはんは何にしようかと夕方五時の匂いと...
雨が ぱちぱちと水面を打つ 水面は ぷくぷくと泡を立てる 雨の精が遊びにきて 地上の水にはしゃいでいる
愛しているって言ってよ と 叫びたかったことがあった ただ唇を引き結ぶこともあった この口が開くとき世界じゅうの人に ...
ない とはどういうことだろう みえないきこえない さわれないかんじない ない という意識だけが あるいは事実だけが...
Iの哀は愛にならないものだろうか 英語と国語をごちゃまぜに捏ねながら 数式が成り立たないかと思案している