【note詩】カフェにて
いつもより高い椅子に座った。 いつもより目線が高くなった。 いつもより高いところから世界を見た。 大人になりたくて背伸び...
いつもより高い椅子に座った。 いつもより目線が高くなった。 いつもより高いところから世界を見た。 大人になりたくて背伸び...
わたしのからだにも梅雨がきた 濡れた空気の中でしっとりと息をする 汗ばみながらぺたぺたと裸足で歩く かえるみたいだと思い...
ここにいる いたいからいる いたくないがいる どちらにせよここにいる
ぽろん ぽろんと音を奏でる楽器のように ひとつずつ ていねいに優しい言葉を紡ぐ人になりたい 胸のなかに響きわたる音色がどうぞ ...
雨の音にざわめき燃える夕焼けに震える 揺れる花にさざなみを静かな月に凪を見る わたしのこころは大変にいそがしい いつも ...
学校は 不思議なところ 生徒でも先生でもない私は異世界に迷い込んだ異物のようだ 生徒だったころ確かに私は そこにいて 私...
家族になってなんでもないよ と笑うのはきみの癖だと知りました 今日の なんでもないよ は声が弾んで嬉しそう何かいいことあったかな ...
幸せは 花束のよう うれしいな たのしいなよかったな ついてるな たくさん見つけてきゅっとリボンを結んだら 素敵な一日に...
自分のからだを自分で なでる 子どもを慈しむようにふたつの手で なでる だけど右手には左手しか届かない左手には右手しか届かない...
ゆっくりと流れてゆく時間が 好き 風のない日にたぷん と浮かぶ雲のような 秒針のない時計のような暮らしが 好き