五感で文章を書いてみる①~感覚を書き出す編~

五感を使って文章を書く、入口体験のワークです。

ペンと紙を準備してくださいね。
パソコンやスマホでも書くことはできますが、
体の感覚を研ぎ澄ますために、
一度、自分の手で書いてみることを、オススメしています。

それでは、一緒に、わくわく楽しんで♪
書いていきましょう!

◇ ◇ ◇

1.さっきまで、あなたがとっていた行動を、思い返してください。

私は、台所に立って、夜ごはんの支度をしていました。

2.行動をひとつひとつ、書き出してみてください。

・包丁で野菜を切った
・みそ汁を作った
・お米を炊いた     etc…

3.その中のひとつを、選んでください。どれでもよいです!
  これから文章にしていきます。

私は「野菜を切った」で、書いてみますね。

4.選んだ行動を、さらに細かく思い出して、書き出してみましょう。

・包丁とまな板を出した。
・包丁を持った。
・にんじんを切った。
・たまねぎを切った。    etc…

5.その行動のひとつに、意識を集中させて、そのときの自分になりきってみましょう。

私はいま、にんじんを切っています。

6.あなたは、いま何が見えていますか? それはどんな大きさですか? 色や形はどうですか?

白いまな板の上に、にんじん。にんじんを持つ、自分の左手。
銀色の包丁と、包丁を持つ自分の右手。
丸々と太めのにんじん。鮮やかなオレンジ色。

7.あなたは、いま何か匂いを感じていますか? それはどんな匂いですか?

にんじんの匂い。つんと強い。土から出たばかりの匂い。
横から、みそ汁のだしの匂い。煮干しの匂い。
お米の炊ける、蒸れた匂い。

8.あなたの耳には、いま何か音が聞こえていますか? それはどんな音ですか?

にんじんを切る音。さく、とん、とん。リズミカルではなく、ゆっくり。歯切れ良い。
しゅーっと、炊飯器の蒸気の音。
くっくっくっ、鍋のだしの煮立つ音。

9.あなたの体に、何か触れているものはありますか? それはどんな感触ですか?
  何かを食べているのだとしたら、どんな味で、口の中はどんな感触でしょうか?

左手のにんじん。固い。カクカクしている。
切るたびに、ころころと動く。
右手の包丁。ぎゅっと握っている。軽い。力が入っている。指が少ししびれて、握り直したい。

10.そのときのあなたは、どんな気分でどんなことを考えていましたか?

ごはんが炊けるまでに、おかずを作り終えたい。
なかなか同じ厚みや大きさに切れないな。炒めれば一緒か、まあいいや。

11.5で選んだ行動を、現在進行形で、まず文章の最初に書いてみましょう。

にんじんを切る。

12.続けて、6~9で書き出した、あなたの五感から、好きなものを選んで書いてみましょう。
   箇条書きにならないように、いまあなたが感じている言葉を足したり引いたりしながら、文章の続きを書いてみてくださいね。

にんじんを切る。
鮮やかなオレンジ色と、土の匂い。
新しくて、良いにんじんなんだろうな。
だけど、カクカクしているのは、私が上手に皮をむけないからだ。
包丁は軽いのに、握る手にはぎゅっと力が入っている。
さく、とんっ。ゆっくり包丁をおろす。

13.最後に、書いているいま、あなたが思ったことを、文章にしてみてください。

にんじんを切る。
鮮やかなオレンジ色と、土の匂い。
新しくて、良いにんじんなんだろうな。
だけど、カクカクしているのは、私が上手に皮をむけないからだ。
包丁は軽いのに、握る手にはぎゅっと力が入っている。
さく、とんっ。ゆっくり包丁をおろす。
我ながら、笑っちゃうぐらい不器用だなあ。
にんじんが、ころんと逃げるぐらいだもん。
でも、旦那さんの胃袋は逃がさないから、問題なし。

◇ ◇ ◇

五感で書く文章、これで完成です!

どんな文章になりましたか?
ぜひ、コメントで教えてくれると嬉しいです!
私がたくさん読みたいので♪

【追記】
「書き出した感覚を、文章につなげるのが難しい」
というお声をいただいたので、
箇条書きから文章にしていくやり方も、こちらに書いてみました。

*五感で文章を書いてみる②*

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