【読書スポンサー様】せんせいあのね ひみつやで(鹿島和夫)

兵庫県丹波市から全国に、理想のお肌を増やしてます!
魔法の手のエステティシャン・土田ゆりこさんから、贈っていただきました。

せんせい、あのね。
から書き出す、小学1年生の日記や連絡帳。
うっすらと記憶にあります。

もちろん、この鹿島先生に教わっていたわけではないですし、
毎日の宿題ではなかった気がする。
いろんな先生が、全国で取り組んでくださっていたのかもしれませんね。

子どもたちの「あのねちょう」に書かれた言葉たちが、
宝箱に詰まったキラキラのおもちゃみたいに、たくさん紹介されています。

鹿島先生は、子どもに「詩を書きなさい」とは言っていない。
だけど、この文章は、詩ですね。

なんとなく過ごしていたら、指の間からさらさらとこぼれ落ちてしまうような、
日常の景色の中にある、子どもたちのみずみずしい気持ち。

鹿島先生が、子どもたちに伝えたのは、
書く前提で過ごすことなんだなあ。

「今日もあのねちょうを書く」と決めて、
何を書こうかなあって、探しながら過ごす。

自分の周りの世界を見る目が、変わりますよ。
これらの詩が、小学1年生から生まれたということに、舌を巻きます。

さらに!
弟妹たちバージョンで、4歳児5歳児の詩も、掲載されていました。

言葉と視線の、まっすぐなやわらかさ。

まるで子どもの皮膚のよう。
弾力と潤いがあって、生まれたての言葉たちです。

特に「みねまつたけし」くんの詩が好きでした。

「いのちってやわらかいんだね」
という表現。

「ぼく うまれなかったらよかった
 だって しぬのがいやだから」
たとえ私が、同じ言葉を語ったとて、
こんなに素直には届かないだろうな、と思うもの。

そのとき、そのひとにしか語れないものを、
詩は雄弁に描き出す。

素敵なあのねちょうを読んで、大満足です!

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