珍しい名前なので、覚えていました。
炎の講演家・鴨頭嘉人さんは、7500人の子どもたちに謝ってきたと言います。
学校で子どもたちに講演するとき、「今働いている大人達を見ていて、早く大人になって働きたい! そう感じている人は手を上げてください」と質問するそうです。
でも、これまで7500人の子どもたちに問いかけて、手を上げたのはひとりもいなかった…。
長女が以前、よく「大人は大変そう、大人になる楽しみがない」と口にしていたことを思い出しました。
――だけど。
今実際に働いている大人達の中にイキイキと輝いて働いている人たちは存在します。
でも、イキイキ働いている大人の姿を子ども達は見る機会がない。
(中略)
「イキイキと輝いて働いている大人もいっぱいいるんだよ」という情報を発信し、子ども達が「早く大人になって働きたい!」と思える社会を創らなければ!
本当に、そうですね!
「大人っていいな」と、子どもたちには思ってほしいです。
で、実際に「イキイキと輝いて働いている」人たちの作文が、17編掲載されています。
どの方も、決して順風満帆な道のりだったわけではありません。
苦労と気づきを経て、輝きを増していく姿は、ドキュメンタリーの感動そのもの。
帯にあるように、「仕事を変えずに仕事が変わる」です。
私が学んできた言葉で言い換えるなら、「前提を変える」「やり方ではなく、あり方を変える」ということですね。
読んだら、思わず働きたくなる。自分の仕事が愛おしくなる。
そんな情熱にあふれる1冊でした。