私の本選びの基準値に、
①本好きの人が「本好きのあなたに」と薦めてくれる本は、おもしろい。
②小説をほぼ読まない人が「おもしろい」と言う小説は、おもしろい。
というのがあって、今回は①のパターンです。
【世界でいちばん透きとおった物語(杉井光)】
鳥肌が立つ、読後感。
“電子書籍化不可能”
“透きとおった”
“「 」の謎が解けた時…”
帯に書かれている文言から、なんとなく予想をするわけです。
こういうことかな? こんな物語かな? って。
で、ページをめくっていくと、文章が奇妙なんです。
読みやすいけれど、さらさらと流れすぎる。
おもしろいけど、おもしろいだけで、なかなか心に止まらない。
首を傾げながら、謎に惹き込まれながら、最後にたどり着いたとき…、
――興奮しましたよね!
予想以上の仕掛けだったし、
私の抱いた“滑らかすぎる違和感”まで、手玉に取られてる!
うん、すごい仕掛けだった。おもしろかった。
これを書ける力量に、尊敬と感嘆しかないし、
編集・出版・販売と、形にして届けてくれた方々に、感謝しかない!
読み終えて思わず、
「これ、ハードカバーの単行本、あるの?」
と検索してしまいましたw
#文庫書き下ろしらしい
#それも納得
いい読書体験、しました!
かたおか のぶえ さん、オススメありがとうございました!
今回の購入は、こちらで。