自分が、何かにおいて、とても優れているとか。
目に見える、わかりやすい有名人のように、大成功するとか。
子どもの頃、何の根拠もなく信じていた「才能」は、大人になったときには、すっかりなくなっていました。
私が今欲しいのは、人から羨ましがられることでも、世界的に飛び抜けて優れていることでもなくて、自身が幸せに生きていけることです。
他人からの評価による才能ではなく、自分の人生を楽しむための才能。
本田さんの言葉を借りるなら、「自分の才能を使って充実した毎日を生きている人」になりたいのです。
以前の私だったら、タイトルに尻込みして、読めなかったでしょう。
自分には、人よりすごい才能なんてない、と考えていたから。
だけど今は、もしかしたら私にも、自分と周りを幸せにできる何かがあるんじゃないか。
そんなふうに、思うのです。
このタイミングで出会った1冊、意味がありそうな気がしました。
まず、一読
本田さんいわく、「才能のない人なんていない」のだそうです。
あるとき、自分の才能を生かして生きている人たちに出会ってから、考え方が変わりました。
彼らは、決して特別な天才ではありません。
(中略)
自分らしさを追求していった結果、そうなったのです。
もともとが、平均よりも飛び抜けて頭がよかったわけでも、有名大学を出たエリートばかりというわけでもない、ごく普通の人たちでした。
決して有名人ではありませんが、自分の才能をしっかり生かして、楽しい毎日を送っています。
そう、これがまさに、私の今望んでいる「才能」です。
意気揚々と、17の項目を順番に読んでいったのですが、半分を過ぎたあたりから、重たい気持ちに襲われました。
「やってみたいけど、無理かなあ」「できそうにないなあ」
息が詰まるような気分です。
いつかどこかで役に立つだろう…と、ひとまずさらっと読み終えて、本を閉じました。
けれど、なぜかそのままにできなくて、2日後、もう一度手に取ったのです。
再び、読む
二度目に読んだとき、引っかかる部分がありました。
もうダメだ、もう自分には無理だと思ったとき、目の前には、高い壁が立ちはだかっているように感じるかもしれませんが、それを突き抜けられた人にだけ与えられるのが、才能なのです。
第3章「突き抜ける力を持つ」
不思議なことに、それが本当のあなたの才能に近いことだったりすると、無意識の心理的な抵抗が出てきます。
「面白そうだな」と思ったときに、なぜかほとんどの人が、そこに飛び込むことを躊躇してしまうのです。
それは、本当にそれにのめり込んだら、人生が大きく変わってしまうことを無意識に知っているので、防衛本能として、抵抗が出るのだと思います。
いままでの人生を変えるとき、自動的にロックがかかるといってもいいでしょう。
第10章「面白いと思ったら、飛び込む」
――つまり、最初に読んで、自分にブレーキがかかったのは。
裏を返せば、「やれる」ということなのではないでしょうか。
それなら、すぐにできそうなものから、試してみようと思います!
まずは、このあたりから。
- 誘われたら、とにかく行ってみる
- 頼まれごとは引き受けてみる
- 1日5分ワクワクすることをやる
- 夜寝る前に楽しいことを考える
- 面白いと思ったら、飛び込む
- とにかく量をこなしてみる
- 自分の未来に好奇心をもつ
- 生まれてきた目的を考える
私の才能は、いったいどんなものなのかな?