中田式ウルトラ・メンタル教本(中田敦彦)

オリエンタルラジオさんは、エネルギッシュなイメージがあります。

こちらの中田さんの本も、気力に満ちているときに読みたいな、と感じて借りてきました。

中田さんは、こう語ります。

メンタルのありようで、人生はどうとでもなります。

気持ちひとつでエネルギッシュに、楽しく生きていける。今の僕がそうです。

前向きでいても、へこたれていても、どのみち明日はやってくる。だったら、前向きな気持ちで明日を迎えるほうがいい。

現代社会の中で、たくましく前向きに生きるために必要な強さは「くじけないメンタル」と「冷静な思考」。

それらを持つための中田式のノウハウや作法が、「やらないことリスト」として綴られた1冊です。

断捨離やミニマリストが流行り始めてから、「やらないことリスト」「やりたくないことリスト」という引き算感覚の本も、見かけるようになりました。

それまでの主流だった、「これをやろう!」「こうしてみよう!」といったビジネス書や生き方とは真逆の切り口なので、興味を引かれますし。

「あれもこれもやらなくては」と、自分に足し算を課し続けて疲れ気味だった、以前の私のような人にも、とっかかりやすいのではないでしょうか。

実際には、言い換えを使っているんです。

たとえば、「役割に適した態度をとろう」は、「『自分』を見せない」に。

「『ご縁』の精神で人と接しよう」は、「『人脈』と言わない」に。

表現が変わるだけで、ふっと力が抜けて、やってみようかなと思える。

言葉の魔法って、すごいです。

で、私が取り入れたいのは、こちら。

ネガティブな自分を変えない

「よく食べる」「よく眠る」この2つだけで乗り越えられる

やりたいことを探さない

「何をしたいか」ではなく、「何をすれば喜ばれるか」

ギブ&テイクしない

ギブ、ギブ、ギブで生きよう

ほめられようとしない

「不足による失敗」はNG、「過剰による失敗」はOK

夢を見ない

自分を知ろう。そのためには「学び」だ

引き算で大丈夫なのだと安心できて、シンプルに考えることで余計な思考の邪魔が入らないようにする。

自分がよりよく生きるために、貪欲に挑戦したくなります。

さらに、自分自身のことだけでなく。

歳を重ねた世代として「新世代を遠ざけない」という姿勢は、もう一段階高いところから世界を見られる、大事な視点だと思いました。

若い人たちの自信のなさは大問題です。

(中略)

こういう若者たちを真っ先に元気づけなくてはならないのが、僕たち30代から40代の世代です。

なぜなら、バブル世代の人は若い頃に好景気を味わっていますから、今の若い人たちの不安や不満をイメージできない。それより上の世代ならなおさらです。

不況のなかで世に出た僕らの世代こそ、彼らの諦観や不安に対してリアルに寄り添えるのだと思っています。

ならばどうやって寄り添うのか? 一緒に希望を語るのです。

我が子にも、子育てボランティアで出会う若いお母さん方にも。

こんなふうに寄り添っていける中堅世代になれたら、素敵ですね!

今さらながら、社会的にも「育てられる側」から「育てる側」へと比重が移る年代なんだな…と、痛感しました。

これからの世代に向けて、何をすれば喜ばれるか。

天職探しにも通じていきそうな予感がします。

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