「おじさん文庫」って、何だ?
思わず手に取った児童書です。
実際にあったお話なんですね。
「毎月、本代を送ります。」という差出人の名前のない手紙とともに、42年間、小学校に届き続けた贈り物。
子どもたちが手紙を通して、本のおじさんと温かく繋がっていく様子が描かれています。
本を好きになった子どもも、たくさんいたようです。
「おじさん文庫」は、最初に若者だったおじさんと子どもたちが、おじいさんと親になっても、大切に読み継がれていて。
閉校が決まり、おじさんが初めて姿を現したところでは、「おじさん文庫」に関わってきた全員と一緒に、胸が熱くなりました。
なぜだかわかりませんが、読み始めたら、ぽろぽろと涙がこぼれてしまう本です。
おじさんの手紙から、温かい人柄が伝わってくるからかな。
その気持ちに素直に応えて、すくすくと育っていく子どもたちが、眩しいからかな。
娘と兼用に、気軽に読むつもりの1冊でしたが、思いがけない感動体験になりました。