ジーヴズの事件簿 大胆不敵の巻(P・G・ウッドハウス)

2冊目のジーヴズです。

とにかく、読んでいて楽しい!

ご主人バーティの置かれた、しっちゃかめっちゃかな状況を、ジーヴズが華麗に収束させるのですが。

「名探偵VS犯人」のような、ピシッと解決! ではなく、知らぬ間に事態がうまく転がされていて、窮地を回避! という感じで。

ただ有能なだけではなく、ちょっぴり腹黒であるところが、また妙に人間味があっておもしろいです。

ほかのキャラクターも、トンチンカンだったりはた迷惑だったり、いろいろなのに。

腹は立たないし、むしろ笑えてしまうのが、すごい魅力。

現代を舞台にしたら、これは描けないんだろうなあ。

ユーモア小説って、こういうことか!

冒険のワクワクとも、コメディの大爆笑ともまた違う、くすりと笑って気持ちよくなれるシリーズですね。

持ち主さんからは、

「またほかのも貸すよー」

と言ってもらえているので、楽しみです!

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