寒い冬。
暖房便座は、無防備なおしりを、そっと包み込んでくれる。
やさしくありがたい存在です。
そんなことはわかりきっている、と思ったあなた。
私もそうでした。
現代日本における、大多数の人にとって、周知の事実だと。
おしりに対する素晴らしい機能であると、信じていました。
ところが。
暖房便座のやさしさは、おしりに対してだけのものではなかったのです。
今朝、トイレ掃除をしていました。
空気を入れ替えるために、窓と扉を開けた狭い個室で、
寒さと冷たさに震えながら、トイレを磨いていたわけです。
冷えきったタイルの床と壁。
拭き上げる指先も、氷のよう。
蓋を上げて、便座部分を拭こうとしたときに、
その冷え切った私の手のひらが、ほわり、と温められたのです!
暖房便座の機能によって。
はあっ…。
思わず声が漏れるほどに、人肌をぬくめてくれる心地よさでした。
おしりのためだけに存在していると思っていた、暖房便座のぬくもり。
家事を頑張る主婦の手を、いま、やさしく癒す。
こんなにトイレがやさしくて、
素晴らしい文明の中で、生きているのだもの。
私、今日も頑張れるわあ。
暖房便座で元気になった、今朝の私なのでした。
