嬉しい寂しさ

我が家は、家族全員、同じ部屋にふとんを並べて寝ています。

眠りに落ちる直前まで、みんなでにぎやかにおしゃべりするのが常でしたが、最近、娘は別部屋に引っ越しました。

ここ1年ほどで、体も心も急激に成長してきたので、いつ「ひとりで寝る」と言い出すかな? という状況。

部屋の環境だけ整えて、親として心の準備もしていました。

でも、実際に寝室からひとり減ると、何とも物足りない気分ですね。

今は、まだあたり前のように、私の隣に寄り添う次男と、「お母さんの隣がいい!」の日が少しずつ減ってきた長男とに、挟まれて寝ています。

昨晩は、遊び疲れた次男が寝落ちしてしまったので、抱っこで寝室まで運びました。

だいぶ大きく、重たくなった体。

よいしょっ、とふとんに転がしながら、楽になったなあ、と思いました。

赤ちゃんの頃は、起きないようにそうっと、背中スイッチが発動しないように(笑)、細心の注意を払っていたものです。

けれども、もう一旦寝たら多少のことでは起きないし、途中で目覚めたとしても泣かなくなった。

まだ一緒でないと寝ようとはしないけれど、「寝かしつけ」という育児は、だんだん不要になってきています。

次男の成長を噛みしめていると、長男がやって来て、

「今日は、おれ、姉ちゃんの部屋に泊まる」

と、自分の枕を運んでいきました。

ふたりで何やら遊びが盛り上がった流れで、一緒に寝るか! となったらしく、隣の部屋から、きゃあきゃあと楽しそうな話し声が聞こえてきます。

旦那さんも不在だったので、広い寝室には、寝息をたてる次男と私だけ。

――これが、嬉しい寂しさというやつかな。

またひとつ、子どもたちは大きくなりました。

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