【note詩】夏の凡人

夏の朝いちばんに
蝉がじゅわじゅわと
合唱をはじめる

夏の夜更けには
虫のオーケストラが
ぎいぎい鳴いている

耳の奥から
引っ掻くように
体を揺すられる

夏の響きは
大変に趣がある と
言えない私は

松尾芭蕉にも
清少納言にも
なれませぬ

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