【noteエッセイ】ぐうたら

先週末は、ゴロゴロと過ごしていた。

ここ1ヶ月ぐらい、時間が飛ぶように過ぎる感覚で。

ふっと気力が途切れたのか、

「今日は、なんにもしたくない」

と、クダを巻いていたのである。

けれど、未来の自分が大変なのも、嫌なのだ。

家族分の洗い物を、溜めて明日に回したりなどしたら…

間違いなく、明日の゙私の心が折れる。

逡巡しながら、それでもゴロゴロを貫いていたところ。

私がなんにもしないぶん、娘が部屋を片づけて、洗濯物を干してくれた。

優しい娘には、多大に感謝するしかない。

そして、私はそれを、

「申し訳ないな」「私がやるべきなのに」

と思うのではなく、

「今日はお願い、ありがとう」「明日は私がやるね」

にできたら、いいような気がしたのだ。

心にひとかけらの罪悪感もなく、そう思えるには、まだ修行が足りなかったけれど。

「お願い、ありがとう」

口に出してみたら、思いのほか心が踊った。

子ども時代の、おねだりが叶ったような気持ちだった。

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